狼王。こうと書いた時あなたは何を思い出すでしょう。
N◎VA者ならやっぱりエリスが思い浮かぶだろうし、
シートン動物記を読んだ人ならエリスのハンドルの語源でもある
狼王ロボが思い浮かぶことでしょう。
ただシートン動物記を読んだ人なら他にも『狼王』が浮いてくると思うのよ。
で、なんでこんな話かというと友人がスマブラXのスネークが『「狼なのに群れてるのか?」的な発言をしてたんだけど狼って普通群れねぇ?』って話が出まして。ロボとか見てると明らかに群れるよねー、って話になった時他に例示した狼に対してあまりに食いつきが悪かったから(笑
そんなわけで私の中で幼い頃から
『”カランポーの狼王”ロボ』に並んでがっつりインパクトを残していったのが
『”パリの狼王”クルトー』だったりするわけですわ。
15世紀当時、食糧難に喘いでいたフランス。人が餓えるのと同様に狼達も餓えに苦しむ中、狼狩りのための幾多の罠を潜り抜け、群れを率いてノートルダム寺院を襲い数十人の聖職者達を食い殺したのがクルトーです。
ロボとかは足元に罠に気づくと自分の足跡を踏み直すようにしてバックして罠から遠ざかったりと賢い事をしていましたが、クルトーがバネ仕掛けの落とし穴にかかった時の回避の仕方もスゴイのよ。バネが弾けた音にとっさに反応して、落とし穴が作動しきるより先にそこから飛びのいたりしてるの。
クルトーはまた最後が壮絶でさ。群れごと大規模な罠にはまって騎士団に狩られていくんだけれど、最後は騎士団を率いていたボワスリエと一対一で戦うのよ。
その時ボワスリエの槍に身体を貫かれて死ぬんだけど、そこから身をよじって槍の手元まで身体を刺し貫かせる代わりにボワスレエの喉を食いちぎって相打ちになって果てるのです。
ロボとブランカの切ない最期も心に残るけど、クルトーの任侠物を思わせる死に様もやっぱり狼王に相応しい最期ではないかと思います。
…そういえば
ふたばの
狼さんはジェヴォーダンの狼王でいいんだっけ?