久しぶりに古い少女漫画の話。
長編シリーズというのは昔から数多くあったと思いますが、私が好きだったシリーズにこのタイトルは欠かせません。それは
山田ミネコ先生の
「最終戦争」シリーズです。
00年以上の永きに渡り続き、今なお続いているこのシリーズ。webコミックがあるなんてこの日記書くために検索するまで知らなかった…すげぇ(笑
事は人類が生まれるよりもずっと昔。火星と金星の間の戦争によりただ二人生き残った金星人のランバーツ・マコと火星人のコミネ・ダ・マーヤ。二人が地球と星を舞台に友情を築くストーリーを皮切りに全てが始まります。
複数の短編、複数のシリーズ。場所を変えて時代も越えて雑誌さえも飛び越えて。タイムパトロールや精霊と対話する風水師、カトマンズのソマの戦士達等多彩な世界の側面が絡み合いつつ、複数の主人公達が出会い言葉を交わし、彼らは友好を深めていく中時代の影に暗躍する者達と出会います。
それは火星と金星の間に対立を呼び、そして滅ぼした、女性に寄生し男性を魅了し、そして精気を吸い上げ殺してしまう怪物デーヴァダッタ達。
そしてついに始まった世界が滅びる「最終戦争」。ある者は命を落とし、ある者は生き長らえ、ある者はデーヴァダッタとなり、ある者は超常の力を身につけて、デーヴァダッタと戦う戦士達の王になり、人間達は反撃の狼煙を上げたりもする。
「最終戦争」という事件を複数の主人公達の視点から捉えていくと隠された事実が見えてきたりするというのも面白かったし、世界観がきっちり共通した状態で複数の主人公が共演するという話としても楽しかったです。
私の記憶が確かなら多分世界観を全て共通にした共演物の走りだったんじゃないかなあと思います。