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勝負師伝説。
夏コミ 日曜:東J-04a


眠い頭で日記を書こうとすると当然面白く書こうなんてサービス精神は雲散霧消し、言葉の意味もわからない曖昧模糊とした内容になってしまうのは既に経験済みであり、紛う事なき現実なわけですけれども。
それでも読んでくださった方と少しでも何がしかの物を共有しようとすると、ここがオタ日記である以上漫画やアニメの話になるし、原稿を進めながら私がチェックできるものというと映像作品となるわけで。今日のBGVでございます。

そんなわけで今日は講談社漫画賞を受賞したりもしている名作、「勝負師伝説 哲也」の話。ちなみにこの時漫画賞の対抗馬として最後まで争った相手はサイボーグクロちゃんでした。アレも好きでしたよ、ええ。エンディング曲も好きだし何より「箸を持つより…簡単だった」はマジサイコー。

さて哲也に戻りましょう。麻雀ファンには言わずと知れた実在の人物、阿佐田哲也さんをモデルとした漫画です。

元々麻雀に興味が無かった私はせいぜい漫画で麻雀物を読んだ事がある程度で、せいぜい猿漫で描かれた麻雀漫画並みの事しか頭に無かったわけなんですけども。
少年誌で連載される麻雀漫画であったこの作品は、ルールを知らない人間にも入っていけるような工夫が色々盛り込まれていたり、何より凄いのが後半のコマ割りだったりするわけですよ。
対決物の緊迫感を煽るためにはどうするべきか、またそこから事態が急展開した時の緩急を演出するためにはどうするべきか。読者が漫画を読む際には見開きであるという事を前提にした巧みの技ともいうべき、麻雀漫画に限らず使用が可能なコマ割りというのがこの漫画には記されているのです。
私がやってるのがイラスト仕事だけだったならここでそのコマ割りとかの解説をしちゃいたいところですが、ジャンルが違うから使わないとはいえ仮にも漫画を収入にし始めてる以上その辺は秘密です。「自分のメシの種をバラすバイニンはいねぇ」ってヤツね。
他にもこの漫画には注目すべき点がありまして。題材が昭和初期の賭け事なもんでダーティな側面がこの主人公結構あくどい事も言ったりするんです。多分少年誌の主人公初じゃないかな。自分の麻雀の掛け金にするために、女に「体売って金作って来い」って言ったヤツ(笑

まあ漫画版の話は置いといて。
アニメではドラ爆のタカ戦で終了してしまうわけなんですけれども、クオリティ高いンすわ、このアニメ。原作と話を前後させたりとかはあるんですけれども、原作の雰囲気を生かしたままアニメ特有の演出を盛り込みきっちり良作に仕上がってます。
「ああ!確かに俺の頭の中の哲也はこう喋ってた!」となりますとも。
主題歌和田あきこ挿入歌松崎しげる、更に独特のBGMはいかにも昭和初期の新宿の誇り臭い雰囲気を演出してくれています。中でも松崎しげるの声は…その挿入歌を聴きたくてサントラ買っちゃった位ですよ。この曲がかかる印南戦と房州戦は目頭が熱くなりますな!
特に函館編を読んだ後だと印南の「達者で打とうや」という台詞に胸を打たれるね!

余談ですが坊や哲漫画は他にも名作がありまして。『麻雀放浪記 凌ぎの哲』が私のお薦め。一度はギャンブルから足を洗った哲っちゃんがドサ健に引っ張り出されて再び賭け事に手を染める話。
ヒロポンに手を出しちゃってたり、長年のイカサマで腱鞘炎を患ってサイのサマ振りすらもできなくなっちゃったボロボロの哲也がドロ水でも啜るように麻雀の世界を凌いでいく姿は駄目男ップリをフルに発揮してて痺れます。サイの目を操れないからってサイコロの穴に鼻クソ詰めて重しにするという技は笑いが止まらんかった。あとドサ健にハメられて走る列車から蹴り落とされるシーンとかもな!(笑
by tsujihatago | 2007-06-30 14:28 | アニメ
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