僕はゾイドに恋してるⅣ。最終回。
さて私が読んだ事のある最後のバトルストーリー第4シーズン。
この巻を境に暗黒大陸軍、即ちガイロス帝国の参戦によりゾイドはそのデザインから機体の性能、その全ての点で路線変更していく事になるのです。

さてその運命の第4シーズン、主人公は帝国の技術将校兼パイロット、マイケル・ホバートです。
確か父も技術者でデスザウラーを開発した張本人だったんじゃなかったかな?一番うろ覚えなのがこの巻だからなんとも言えないけれど。なのでハーバートリー・チェスターの話も覚えてないんです。ご勘弁を。
マイケルは病死した父の偉業を超えるべく。またいつか共和国がデスザウラーを越えるゾイドを繰り出してくるに違いないとそれに対するための大型ゾイドの開発を夢見る男でした。年齢はちゃんと覚えて無いけど多分若めじゃないかな。まあ三十路は越えてるだろうけど。

いつもなら主人公二人という構成で話が進んでるんですがこのシリーズは特にマイケルにスポットが当たってた気がします。

彼は前述の通りの理由でデスザウラーを越えるゾイドの開発を進言していましたが、帝国上層部はデスザウラーの完成度の高さに絶対の自信を持っており、新規に大型ゾイドを開発するよりは、デスドッグ等のように局地戦などにも対応したデスザウラーの改造をマイケルに命じます。
彼は渋々空戦爆撃をこなすデスバード、格闘用にアイアンコングの腕、手の甲からブレード等をを装備したデスシャドーを開発します。
そうしてマイケルは実績を重ねる事で新規のゾイドの開発権利を獲得します。3m級の超小型ゾイドの開発を。
そう、既に上層部の中では戦争は終結していたのです。これ以上国土が荒廃する兵器の開発に血道を上げるよりは、という事なのでしょう。

さあマイケルはカチンと来ます。「よっしゃ、だったらこのゾイドで共和国最強のゾイドをブッ倒したろやないか!」とばかりに玩具名称24(ツーフォー)シリーズ最強のゾイド、「ゴーレム」を開発します。サイズ的にはスコープドッグ辺りを想像すれば間違いないかと。

さてパイロットエンジニアな彼はこのゴーレムを操り、たった一機でウルトラザウルスに挑むのです。
さあ、彼我戦力差は計り知れないハズのウルトラを相手にゴーレムはこっそり忍び寄ってウルトラの足をわしゃわしゃ這い上がり、背部の格納庫からウルトラの内部に侵入します。ほぼ同スケールの24ゾイドがその格納庫に控えていたにもかかわらず、彼らを圧倒する驚異的な運動性能で瞬殺。持ち込んだ爆薬で内部からゾイドコアをふっ飛ばし、見事ウルトラザウルスを破壊するのです。
そうしてマイケルは一つ焦燥から開放されます。新型機を作りたいという欲求による焦燥でもなく、戦争を終結させなければいけないという焦燥でもない。デスザウラーをもって当時最強を誇っていたウルトラザウルスに勝利を収めた、今は亡き父に並ばなければいけないという焦燥から、彼は開放されたのです。

しかし帝国有利と言えた戦況はここまででした。
共和国の新型、マッドサンダーの登場で一気に戦局は逆転します。マッドサンダーはその巨大な頭部に備えられた反荷電粒子シールドでデスザウラーの粒子砲を無効化し、二本の巨大ドリル、マグネーザーでドテッ腹をブチ抜くのです。
メインの兵装を無効化されたデスザウラーは片っ端から破壊され、戦力の要を失った帝国の戦線は脆くも崩れ去っていきます。

マイケルもそれみたことかと言いたくなりますが後の祭り。自分ができうる限り強化したデスザウラー、デスファイターで戦いを挑むもののあえなく敗退していきます。
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さて共和国の捕虜になったマイケルは、そこで父が共和国の科学者に託したというもう一つの研究成果に出会います。それは戦争で肉体の一部を失った人のための人工四肢でした。自分が人を殺す道具を作っていただけなのに対し、父はそうでは無かったという事を思い知らされてしまいます。

これをきっかけにマイケルは共和国でその人工四肢の完成に力を注ぐ事になります。今度こそ父と並ぶために。科学は誰のために、何のためにあるべきのか。今まで考えもしなかったその問いに、研究成果で答えを出すために。


そして戦争の形勢は完全に逆転されました。再び共和国が大陸を統一する日は遠くない、そんなクリスマスの夜の出来事です。
クリスマスは両国共に戦闘行為が禁止されていました。互いの国でそれぞれの家族と隣人と向き合い、無事を確かめ合える。そんな日です。
その聖夜の闇に包まれた帝国領土の上空を共和国の飛行ゾイドが飛びました。そこから撒かれたのは爆弾ではなく、戦争で傷ついた人のためにマイケルが完成させた義手や義足でした。
ヘリックはその技術の完成におけるマイケルの功績を認め、それを共和国だけで無く彼の故郷、ゼネバス帝国にも贈る事にしたのです。一度は分たれたヘリックとゼネバスとを繋ぐ手とするために。その一歩を踏み出す足とするために。
そんな中、雪の降る夜空でこのクリスマスプレゼントを配っていた共和国の兵士の一人が少し不安げに呟きました。

「彼らは…この手でまた銃を握るのでしょうか」

沈黙。そしてそれを否定するように、自分達の行いは偽善ではないのだと言い聞かせるように他の隊員が答えます。

「そんな事…あるハズが無い」


そうして第4シーズンは終了します。
前述の通りここからガイロス帝国の裏切りに合い、ゼネバスは捕縛されゼネバス帝国は終焉を迎えます。
以降のゾイドは今まで持っていたミリタリーなイメージが薄れ、共和国のデザインは灰と藍という二色が基調だった物が濃紺と白、そこに金や銀と言った「兵器色」ではなく「ヒーロー色」が積極的に使用されるようになるわけです。
高速機動するゾイドは中型のライジャーでさえシールドライガーを圧倒し、中型の高機動ゾイドが荷電粒子砲を装備。果てはマイクロブラックホール砲等のとんでも兵器が登場し始め、今までとは全く違うパワーバランス、全く違うルールの元で物語が動き出します。
これをきっかけに客層は低年齢化(いや、今まで低年齢をちゃんと狙えてなかっただけかもしれないけれど)。ヘリックvsゼネバス時代は終わりを告げ、同時に私のゾイド熱も一段落したわけです。

ここから年月が流れ、アニメ化も含めて再びゾイドにスポットが当たり始めたその軌跡。オールドファンなら思わず目頭が熱くなろうってもんですが流石にこの辺でやめておきます。
友人から
「お前の日記は何が書いてあるのかよくわからん」
と言われたので。反省(笑
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by tsujihatago | 2007-04-30 12:10
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