JGC行ってきたよ!
そんなわけで今年も行ってまいりましたJGC!

以前のJGCレポをご覧になった方はご存知でしょうが、自分はお手伝いに行ってたのであってゲームをしてたわけではないので、JGCレポと言ってもそういうのにはまったく触れませんので悪しからず。




人と人との関係性というヤツは非常に移ろい易くできている。
昔から判っている事でもあり、昔から語られてきた事だ。
永遠の愛を誓った者同士でさえ不貞を働き、また不貞を働くほど相手を孤独にさせてしまう。

去年、あいつとこのホテルで寝た。
今年、別の男と夜を過ごす。

あいつは今どうしているだろう。幾らかの寂しさしさがあり、懐かしさがある。
何かを忘れるために酒を煽るのは自分のスタイルではない。僕は全てを記憶の底に塗り固めるように、苦く冷え切ったコーヒーを煽った。

『ねえツジさん、ツジさんはどれがいいと思います?』

その声に僕は振り返った。
今年僕と過ごす男、林啓太だ。

『ね、どれがいいと思います?』

もう一度、彼は尋ねた。
見るとベッドの上には彼が用意してきた大量の服と、靴とが一面に広げられている。そのどれもが彼の細く無駄なく引き絞られたボディラインをこれ見よがしに強調し、肌の露出も保守的な僕から見たら考えられないほど多い。
僕はベッドの上の服と、僕の回答を心待ちにこちらを見つめる彼とを見比べ少し悩んでから視線を逸らしこう言った。

どれも似合ってるから他のやつには見せたくないな、と。

もう一つ脳裏に浮かんだ着ないほうがセクシーだよという回答は口にしないほうが無難だろう。



仕事を終えた。
疲れ切った体をベッドに横たえる。
まどろみに身をまかせようとすると隣から話し声が聞えてくる。F田えふ氏の声だ。誰かと言い争うような口調だ。答える声を聞いてその相手が誰かもわかった。林啓太だ。

F田氏が声を上げる。
「お前、俺の親父そっくりだ…」

林啓太が答える。
「何がだよ」

ベッドが軋む音がした。
「…そういうところがだよ」

日中僕に甘えたベッドで夜は他の男に媚を売る。僕は耳を塞ぎ背を向けると心の中で『淫売』と罵った。一人のベッドは、妙に広く感じた。

判っていた事なのだ。
このベッドの上で彼をどう罵ろうと、彼をどう責め苛もうと、彼の心はここにはない。
彼には帰る場所があり、彼を待つ人がいるのだ。



携帯の電子音で目を覚ます。
眠い目を擦りながら寝返りついでに彼を見る。いつもより表情豊かで、人に気遣いを欠かさない彼が悪態もつく。こんな姿を見るのは初めてだ。
ため息がひとつ出た。

「おはよう」
「おはようございます」

いつもと違って変わらない挨拶だ。電話相手との対応とは違う。
また一つ、ため息が出た。判っている。
彼が一番大切にしているのは僕じゃない。
彼が一番大切にしているのはF田氏じゃない。

彼が一番大切にしているのは───血の繋がった弟なのだ。


二人の「のろけ話」は何度となく聞いてきた。
耳を塞ぎたくなる内容でとても聞いてはおれず、僕は彼との話もそこそこにバスルームへと飛び込み頭から熱いシャワーを浴びる。

頬を伝うのは、涙なんかじゃない。






はい、えー、そういうことで今回はいつものように安達くんとの同室でなく、林くん&F田さんのダイスヘッドのお二人です。
ホントはいつもと違う相手だし毎年やってたBLネタももういいかなー、と思ったのですが、藤井さんと緑谷さんに今年もやれと石川的ぐるぐる目で迫られたので、このままでは俺の命が危険だとネタ集めをしたわけでございます。
今回の内容も実際にあった会話を元にしてますよー。

…最早JGCレポでもなんでもなくなってきたなw

あ、今年はみんな忙しかったのでいつもの落書きとかは無いです。別に自分たちの絵描き生命が失われることを危惧しなきゃいけない程恐ろしい絵が出来上がったとか、「これを世に出せば世界が滅んでしまう!」とかそういうことではないのでご安心を。
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by tsujihatago | 2011-08-26 15:28 | TRPG
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