日曜日が来る前に、触れねばならないカーレンジャー
ボクは小学校の後半になる頃には「戦隊とかどうせ子供向けだろ?もうそんなの見る歳じゃないや!」と背を向け、ライダーもBlackが終わりRXが始まる時には見なくなり、完全に特撮から背を向けるようになっておりました。

そんな自分を再び特撮の世界に引きずり込んだ作品が二つあります。それが超光戦士シャンゼリオンと激走戦隊カーレンジャーでした。

そのカーレンジャーのレッドレーサーがいよいよ次の日曜日、ゴーカイジャーに登場するのです。しかも脚本はカーレンの時と変わらず浦沢義雄さんが担当ですよ!
d0071862_1620063.jpg

カーレンジャーといえば異端、異色。そんな評価をよく受けます。実際異質です。

しかしその話をすると「って言ってもどうせ子供番組としてちょっと変わってる程度のもんだろ?」としたり顔で話すやからに何度心の馬乗り殴打を決めてきたことでしょう。未だかつてそう発言した誰一人として、カーレンジャーの異質さを予想できた人はいませんでした。
地球の平和を守る戦隊ヒーローの一つカーレンジャー。今日はその異質さを振り返ったり懐かしんだりしてみようかと思います。


主人公達は町工場で働く会社員。
車のテストレーサーだったり、デザイナーだったりエンジニアだったり営業だったり経理だったり。
給料は上がブルーの21万円、下がグリーンの17万8千円。国際機関に所属する前作オーレンジャーの面子より明らかに稼ぎは少なく、けれども彼らカーレンジャーが守るのはドドンとでっかく「宇宙」です。

彼らを助ける6人目の戦士は宇宙の交通安全を守るお巡りさんののシグナルマン。
単身赴任で母と息子とは離れて暮らし、家族サービスできない事にダメな父親だと自分を責めつつそれでも地球のために戦います。

敵は宇宙を荒らす暴走族のボーゾック。
我侭な女幹部ゾンネットに熱を上げる総長ガイナモはゾンネットの「私ぃ、星が花火になるのが見たいのーっv」という頭の悪い発言を聞き「よっしゃ任せとけ」とばかりに地球を吹っ飛ばそうと毎週あれやこれやとしかけてきます。
そのメンバーも多彩でヒーロー研究家、植木職人、ピザ職人、メイクアップアーティスト、縁結びの達人、通販マニア、キムチ好き。
解決ズバットの用心棒達の肩書きより多彩ですよ、っていうかキムチ好きってどう戦うんだよ!って思うでしょ?俺も思うよ!

敵の仕掛ける作戦は「地球の車を空に飛ばして宇宙に向けて騒音を発生させることで、騒音に起こった宇宙人に地球を攻撃させようぜ」とか「地球上の車を全部家出させて俺達のにしようぜ」とか「宇宙にいる野生の車は凄いらしいから捕まえようぜ」「通販でカーレンジャー倒せる武器買おうぜ」とか「カーレンジャーをピザにしようぜ」とか「美味いキムチ買ってきて」とかもうひどい。
新幹部の登場も「有名なコンサルタントをやとってカーレンジャーと戦うアイデア出してもらおうぜ」という酷いもの。

お約束の敵の巨大化は巨大化する光線を出す敵がいるわけでもなければ魔法の類でもありません。芋長というお店で作っている芋ようかんを食べるとボーゾックは巨大化することができるのです!
この芋長のオヤジさんがもう歳だし引退しようとするのを必死に止めようと若返りを試みるボーゾック、若返ったらピンクレーサーに恋してしまい、「長年連れ添った私より若い子を選ぶんですか!」と切れる奥さん、突如訪れた夫婦の危機を救おうとするカーレンジャー。

そしてついにカーレンジャーは全てをを操る巨大な影と彼らは遭遇する!宇宙全土を巻き込む巨大な陰謀!
裏切りと内紛!
死んだはずの父との再会!
星と星とを繋ぐラブロマンス!
今言ったことに嘘は一切ありません!!

このカオスな戦隊を異質と言わずに何を異質と呼ぶべきなのか!果たしてどれほどの戦隊がカーレンジャーと同じだというのでしょう!

たとえ視聴率が低迷していようとも一度特撮を離れた人間をもう一度そこへ引き戻すだけのパワーがカーレンジャーには詰まっているのです。
こういう尖がった内容なので苦手な人は苦手でしょう。ですが逆にとがっているからこそ胸刺されば深く深く、抜けなくなってしまうものなのです。

興味を引かれた人、次のゴーカイジャーを見る前にカーレンジャーを復習して、一緒に心に癒えない傷を負ってみないか!
[PR]
by tsujihatago | 2011-05-20 16:23 | 特撮
<< カーレン回面白かった! 萌える空手 >>